その15

2021年03月14日 19:42

『2021年度 入試問題あれこれ』

中3後半の単元等が出題項目から削減されたり、大雪で本番が一日延期されるなど、異例づくめの入試でした。また、近年稀に見る平易な出題でもありました。

今年の予想点数です。設問ごとに、「楽勝、ちょいムズ、難」の三段階評価をし、「ちょいムズ」までの合計点数を出しました。もちろん主観的なもので、塾生なら最低これくらいは取れるだろう?というもの。

(各60点/国数英は裁量問題)
国語33点、数学47点、社会48点、理科52点、英語49点 合計229点

ちなみに道コン事務局による合格予想最低点(ランク-5科合計点)
旭川東(1.18倍) A-218、B-223、C-238
旭川北(1.35倍) A-188、B-208、C-211
旭川西(1.50倍) B-162、C-182、D-188

次に科目ごとの、受験生には全く参考にならない私的な感想。

英語
例年ならば裁量問題の手前で力つき、一文が長ったらしく、かつ書かれている内容もつまらない大問4に手こずるというのがありがちだった。今年は関係代名詞、分詞の後置修飾が削除されていたのが大きい。無駄に長ったらしい文がなくなり、とにかく読みやすい。塾では過去問や類似形式の英文練習をやりまくっていたが、比べると簡単すぎて拍子抜けだったかも。

数学
「誰がこんなの解けるんだ?」という、いつもの超難問というか、受験生への嫌がらせがなかったのがいい。中3後半の相似、円、三平方が出題されないことになっていたので、どんな形式になるのか心配ではあった。裁量問題のルーローの三角形(なんじゃコレ?)が目新しいくらい。

国語
大問二の文「雨鱒の川」は、かつてどこかでやった記憶がある。古文も含め、全体的に読みやすい文章ではあったが、問いに的確に答えるのは難しいと思われるものも多く、予想点数が一番低い。

社会
大問2の歴史が難しい以外は簡単。歴史は出題形式に合った対策をしないとかなり厳しい。覚えなければならないことが多い割には、ここ聞くか?みたいな。ま、全て教科書には載ってるんだけど。またまた北方領土の出題。10年連続か?ネタ切れ気味。

理科
大問2以外はやっててストレスのかからない問題ばかり。例年、どんな野郎がこんなイライラするもの作問してんだ!と罵声をあびせていたが、今年は大問2にその名残があるだけ。

以上、切り口をかえ簡単にお伝えしました。マトモな入試問題講評は道コン事務局のサイトでご覧下さいね。

さて、今まで高校入試は60点満点でしたが、来年度 (2022年度)から100点満点に変更されます。60点満点にしたり100点に戻したり、裁量問題を導入したりやめたり、相対評価から絶対評価にしてみたり、やっていることが良い方に向いてない気もします。

100点満点になると出題傾向も大きく変わるでしよう。しかし、そういうことに惑わされず、しっかりとした学習を継続させるつもりです。

〈2021. 3.14〉

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